旧渡辺住宅 国登録有形文化財(建造物)

江戸時代末期に建てられた養蚕家屋で、1966年の土砂災害を経て今に残る数少ない貴重な建物です。2008年、保存のための修復が行われ、2011年に国の登録有形文化財に指定されました。

屋根は、根場地区の茅葺民家の特徴の一つである兜造り。その上部は木枠格子の破風のある入母屋風となっていて、屋根飾りも見られます。

屋内は、東端前方を土間、後方を板間、中央を板間の広間、西端を座敷とする間取りとなっており、囲炉裏やかまども残っています。また、風通しの良い2階には、養蚕が行われていた形跡が見られます。

かつての根場集落は、新生活モデル町村として新聞社の表彰を受けたこともある、文化水準の高い村でした。屋内には、真空管式のカラーテレビやガス炊飯器、初期の洗濯機などが展示され、往時の豊かな暮らしぶりを偲ばせています。
また、プラネタリウムや影絵など、趣ある建物にふさわしい催し物も企画・開催しています。

営業時間9:30~16:30(最終入場16:00)